Vocaloidの「MEIKO」をアニメ塗りで描いています。
絵を描く方法としてはシンプルな手法ですが、使えるテクニックが満載でした。
再生時間は11分3秒です。
使用ツールはPhotoshop CS3 EXTENDEDのみ。
胴体に各種パーツ(手足や胸など)をくっつけていくようにラフ。
このやり方はすごく参考になる。
線画スキャンなどは用いず、ペンタブレットに直描き。
下描きでおおまかなポーズや表情が決まったらペン入れ。
左右反転などをしてデッサンの狂いを修正。
線画が終わったら、下塗り。
まず、肌にあたる部分を大きいブラシ(マジックペン?)を用いて、緑色で適当に塗りつぶす。
バケツツールを使用しない理由は、塗り残しが出ることが多いためと予測。
人物の外側にはみ出した分は、(おそらく)レイヤーを複数参照したマジックワンドツールで選択し、削除。
人物の内側のはみ出し(髪や服)は通常レイヤーで重ねて隠すので消す手間を省く。
緑色で塗りつぶしたのは、あとでPhotoshopの機能である「ベタ塗りする色を選択」で色を変更するから。
リアルタイムで色を確認できるので便利そう。
使う色ごとにレイヤーを分ける。
下塗りの上に同系色の明るい色を通常レイヤーで重ねていく。
場所に応じて新たな影も足していく。
楕円ドット柄の画像を変形させて、マイクのヘッドケースを表現。
マイクのハイライトや、逆方向からの反射光を表現したりと細かいところも抜かりなく。
人物の作業が終わったら、次は背景。
スポットライトを表現するため、白色の楕円を大小様々に用意し、不透明度を下げた通常レイヤーで重ねていく。
場所が決まったら画像を統合し、角度0の移動ぼかしで輪郭を柔らかくする。
スポットライトに色づけするため、まずスポットライト部分を選択、領域拡大。
加算かスクリーンレイヤーを追加し領域を緑色で塗りつぶす。
塗りつぶした部分をガウスぼかしでなじませる。
先ほどと同じ要領で「ベタ塗りする色を選択」で色を調整。
背景となじませるためグラデーションも重ねる。
服にハイライトを入れてテカリを表現。
部分的にぼかしを入れてなじませる。
他にも細かいところに影を足したりする。
白塗りの正円を7個ほど横に並べて、パースに合わせて変形することでフットライトを表現。
また、灰色の正方形に白塗りの円を重ねたものを横に4個並べ、先程と同様に変形させることで今度は上部のステージライトをつくる。
ぼかしやグラデーションを足してなじませる。
人物の逆光を表現するため、全身にかかる影を追加。
横長の線をぼかして、先ほど作ったフットライトの上に発光レイヤーで重ねることでレンズフレアを表現。
天井部のステージライトに光線を追加する。
まず、ライトの大きさに合うように縦長の台形型に選択範囲を作り、グラデーションをいれ、ガウスぼかし。
さらにぼかし(放射状)の「回転」を行い、ライトから遠のくほど拡散していく光線を表現している。
ステージライトの数だけコピーし、角度を調整しつつ重ねていく。
レースのブラシを自作する。
円形のデザインの4分の1だけ作り、それをコピーして回転させ合体する。
できたブラシを胸元やスカートの裾などに追加する。
二の腕や胸部にデザイン文字を変形させて追加。
あとは細かい照り返しなどを入れて、ステージセットなどの背景を追加したら完成。
完成画(クリックで拡大) |
実用的なテクニックが随所に見られ、考察するのが大変だったがものすごく勉強になった。
関連リンク
桃色ジョウント - ブログ
0 件のコメント:
コメントを投稿